恋する電子回路

 その時、百舌P作品に電流走る――!

コンデンサ

ダイオード

百舌P

 これまでの百舌Pの作品群については、 Vinegar56%さんが詳細な研究を発表されてますので、そちらをお読みになられると楽しさが倍増します。この位深い研究論文が書けるほど、百舌Pワールドは深遠そのものです。
 
 ・つらつらと百舌P作品(上)
 ・つらつらと百舌P作品(中)
(記事リンク先:すごろく妄想格納庫)

 通称・電子回路4部作と呼ばれる「トランジスタ」「インダクタ」そして「コンデンサ」「ダイオード」ですが、上記のようにブラックホールの如く真っ黒なサムネが続くとむしろ壮観なものです。内容の詳しい考察はVinegar56%さんにお任せするとして、印象に残ったことをいくつか書きたいと思います。

コンデンサ:一年間を通じて蓄積される「愛」の物語。まさにコンデンサ。小説家の力量を見るひとつの基準は「美しい女性をどのような文章で描き表現するか」であると言われますが、その点において本作は無駄のない筆致で美希の魅力を描きぬいた名人芸的作品であると思います。こんなにとんでもない美少女がいたら、同性だって恋に落ちるに決まってるじゃないですか。


ダイオード:ポルノ女優となっていたあるアイドルと、職人肌の監督が織りなす、一方通行な思慕の物語。まさにダイオード。
 というか、この電子回路4部作はみんな「愛」の物語なのかなあと。他者愛だったり、叶わぬ恋だったり、自己愛?だったりと姿は違うけれども、どれも人間の心情を深く見つめた作品のように思います。物語には人肌の温もりがあって、でも描写には電子回路のような無機質さもあって。そんなコントラストが心に残りますね。

 あと、今まで見てきた中でも、背景の活かし方がサウンドノベルタイプのノベマスとしては最高峰に近いんではないかと思う。立ち絵が無いのに、ビジュアルにハッとさせられることが多かったですね。

百舌P作品リスト

 センス抜群のマイリスコメントの数々は抱腹絶倒すること必至。



 結構頑張ったけど17日の作品までしか言及できなかった。こうしてどんどん最新から遅れていってしまうのだろうか……。

【アイマス×FF6】アイマスファンタジーⅥ:アンリミテッド 13話後編

マディンP

 ニコマスPVにせよ、ノベ・架空戦記にせよ、昔から「必殺技」と呼ばれる演出がいっぱい存在したわけです。手描き絵や切り抜きは以前から必殺技でしたし、改変絵や自作ドットもそれだけで強力に耳目を惹くことが出来ます。人力ボーカロイドに至っては、それだけでも莫大な再生数を叩きだせるほどのシロモノです。

 そんな単体でも戦える必殺技の数々を、ひとつの作品の中に詰め込んだらどうなるか?
 
 はい、ニコマス界に長く語り継がれるだろう、究極のオペラシーンが完成です。初めて見たシリーズでしたが、一瞬ではまりました。このシリーズは物凄い労力がかかっているんじゃないだろうか……。


【NovelsM@ster】Boy Meets Girl 第10話【復帰】

むろP

 ノベマスファンが話題にするには理由がある。20選以降、さらなる注目を集めているむろPのBMG最新作です。告白ルートを無事に終えて、恋人ルートに突入した響とタロー。ラッキースケベに遭遇するタロー君に殺意が湧くことを除けば、おおむね平和なお話と言えるでしょう。なにより響がとてつもなく健気で可愛いお話です。


「DREAM!!」-伊織が涼ちんをプロデュース- Episode:1

アイオリアP

 いよいよ本作のメインヒロイン、涼ちんが登場。765プロを飛び出した伊織と偶然に出会ったことで、二人の物語が始まります。ここの涼ちんは超高性能だなあ。伊織の想いと、秋月家の血の因縁。そしてアイマス2とDSが絡み合うドラマに期待です。

いおりつこデビュー譚 (ホットペッ○ー付き)

わんたP

 ガチシリアスに見せかけたギャグノベマス。前半と後半の事務所の空気の差が激しい。律子のプロデューサーを強引に買って出た伊織。腑に落ちない律子でしたが、伊織には彼女なりの理由があったのでした。アイオリアP作品やとのばなの主催の話を見てても思ったのですが、案外に伊織もプロデューサー的ポジションが似合うかもしれませんね。


765 世界・ふしぎ発見! 「ネオ・ヴェネツィア編」ラストミステリー

ストラビンスP

 老舗のTV番組「世界ふしぎ発見!」の正統派パロディであり、さらに癒し系名作コミックス&アニメ「ARIA」の世界観を旅するという、異色のニコマス作品。3つの作品の雰囲気をいささかも破壊することなく絶妙に組み合わせた力作でしたが、ついに最終回となってしまいました。いつか次回放送が来ると嬉しいですね。じんわりと感動を呼び起こすラストミステリーを貴方に。


【アイドルマスター】二人の思い出 第5話【( ・∀・)つ⌒∞┃】

ボン太くんP

 いつものはるちは爆弾を覚悟していったと思いきや、意外にも第5話はやよいおり爆雷が炸裂するお話しでした。やよいおりの醍醐味のひとつは、「雨降って地固まる」なのかもしれません。映画的な手法で綴られる名品です。


友達がいない王選手権――千早は友達が少ないⅡ その1

陽一P

 優勝した先に地獄しか見えない「第一回・友達がいない王者決定戦」。その歌唱力すら上回る圧倒的「ぼっち力」を振りかざし、優勝をもぎ取りに行くのはご存知・如月千早さん。対するは引きこもり代表の絵理をはじめとする、個性豊かなぼっち超人のみなさんでした。なんだろう、「不毛な争い」とはこのことを言うのだろうか……?
 
 過剰なテンションで演出される心理戦に、見ている側の期待も急上昇です。

 


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.25 2011 アイドルマスター comment6 trackback0

comment

Vinegar56%
拙記事をご紹介ありがとうございます。前編中編があるということは普通後編もある筈で、書く内容は決まっているのですが、やる気さんが絶賛逃亡中です(汗)。気長にお待ちいただければ幸いです。

百舌Pの背景は本当に素晴らしいですよね。文章とBGMと三位一体となって、あの世界を形作っている。
背景は、ことにサウンドノベル形式のノベマスにおいて、作品世界を形づくる非常に重要なアイテムですが、文章や立ち絵に比べ目が向きにくい部分でもあり、また言語化して分析しにくい部分でもあって、背景の効果を分析したノベマス論というものはあまり見かけない気がします。立ち絵無しのノベマスやシルエット立ち絵のノベマスの存在感が増しつつあるだけに、今後、ホットなテーマになるかもしれませんね。

今日紹介されている作品群を見ても、各々演出に独自の創意が凝らされていて、現今のノベマスPの、ノベマスを動画として「見せる」ことへの意識の高さを思います。そうした演出の多様化・深化と、立ち絵無しのノベマスを極めていく百舌Pの表現は、一見正反対に見えて、同じ大きな流れの中にあるのだなあ、と記事を拝読して改めて感じました。
2011.07.25 23:58
-
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.07.26 00:19
NP
>Vinegar56%さん

 連日力の入った記事更新お疲れ様です。後編の方も気長にお待ちしております。百舌P作品はとにかく考察のし甲斐があるというか、見る人によっていろんなメッセージを読み取ることができる深みが魅力的だと思いますね。

 百舌P作品は立ち絵を一切用いないストイックな作風ですが、それだけに数少ないビジュアル要素である背景へのこだわりは半端でないと思います。ことに「ダイオード」の背景の使い方は物凄い効果を発揮しているというか、作品の雰囲気をより高い次元で表現することに成功していると感じました。

 ノベマスでは多くの場合、原作コミュと共通した背景を使う作品が多いですが、中には自作3Dや他のADVゲームの背景を利用したもの、実写や無料素材を用いた物など、観察して見ると色んなバリエーションがありますね。ノベマスの背景論を探るだけでも、ひとつ特集記事が書けそうな気がします。

 ノベマスの「見せ方」については以前から多くのPが創意工夫を重ねているところだと思いますが、いつぞやのノベマス製作講座ラッシュがあってからより見せ方の研究が進んできている気がします。百舌Pもその辺はかなりこだわっておられるんではないかなあと思いますね。



2011.07.26 21:06
NP
>匿名コメントの方へ

 わざわざコメントいただきありがとうございます。またそちらの方にもコメントを差し上げましたので、ご確認くださいますようお願いします。
2011.07.26 21:08
アイオリアP
どうも、ご紹介くださり、ありがとうございます。

この動画の涼は律っちゃんから
(女性)アイドルとしての本格的なレッスンを受けているため
最初からイメージレベル8前後の実力がありますが、
本質的にはDSの彼と変わらない…つもりではあります。

さて、今後は参加したいイベントがあったり
また直接、本編とは関係のない話も書いてみたかったりで、
なかなかストーリーを進められないかもしれませんが、
気長にお待ち頂けるとありがたいです。では!
2011.07.27 20:26
NP
>アイオリアPへ

 コメントありがとうございます。アイマスDSとアイマス2をつなぐ本格的な連載作品として、非常に注目しているシリーズです。

 本作の涼ちんはヒロインでもあり、またヒーローでもあると言った感じですね。能力値が高いのは、さすがに律子の教育の賜物というところでしょうか。でもやっぱりお人好しで損しがちな性格は彼らしいと思います。

 連載するとなると中々大変なことも多いかと思いますが、私としてもぜひ応援させていただきたいシリーズです。この先の展開も楽しみにさせていただきたいと思います。



2011.07.27 23:34

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